描いている未来
皆様は看取り難民という言葉をご存じでしょうか?
看取り難民とは、誰にもケアされずに亡くなっていく人です。 現在は病院で亡くなっている方が8割ほどです。
このままの状況で高齢社会=多死社会を迎えると、2035年には看取り難民が47万人にも達する見込みといわれています。
つまり、終末期のケアが受けられない方の数です。
47万人は全死亡者数の28%にあたるとされ、その受け皿をどうするかが深刻な問題となっています。
一つの解決策として、自宅や介護施設で看取る「在宅医療」の充実といわれています。
多くの方が在宅での最期を望んでいながら(アンケートでは7~8割)、現状では多くの方が願う在宅での最期はかないません。
自宅での看取りを可能にするためには大きなハードルがあると言われています。
ハードルを上手に乗り越えるためには、24時間いつでもアクセスできる訪問看護師の存在はとても重要な存在になっています。
在宅医のリソース(資源)は限られています。
まず訪問看護師を呼び、状況を把握し医師の指示が必要な場合に看護師から医師へ状況を連絡していく・・・。
そのような一連の流れが可能になれば、「自宅で過ごしたい」という人々のニーズに答えていけます。
さらに、地域の救急車の出動回数も減らすことができ、救える命を増やすことに繋がるかもしれません。
しかし、訪問看護師の絶対数がまだまだ足りていません。
私たちルピナスは人生の最期をどう生きたいか?をプロとして関り利用者様の人生をデザインできるような「全ての人々の心に寄り添う専門職集団」を作ることを決意しています。
「住み慣れた自宅で最期まで過ごしたいと思っている方が8割、しかし実態は8割が病院で亡くなっている」という社会的なギャップを埋めていきたいと本気で思っています。
また、その志(こころざし)をもった仲間を全国に、そしてこれから日本と同様に超高齢化社会を迎える世界に仲間を作っていきたいと真剣に未来を描いています。